年代別健康づくりのポイント中年期編(45~64歳)
ご自身のライフステージを意識されたことはありますか?
年代・世代によって生活背景や抱えがちな健康課題は異なります。そのため、そうした状況を踏まえて健康づくりを進めてみるのもおすすめですよ。
今回は45~64歳の中年期にあたる方向けの健康情報をご紹介します。
中年期の特徴と健康課題
中年期は、社会での中心的な役割を担い大きな責任をもつ時期です。若い時と比べて身体機能に徐々に衰えが見られ、生活習慣病などの病気も発症しやすいので注意が必要です。がんや生活習慣病の早期発見・早期治療のために健診を受け、バランスの良い食事と適度な運動の習慣を身に付けていきましょう。
世代の特徴 | ◇⾝体機能の低下や⽣活習慣病等の発症により、健康に気をつけ始める ◇家庭では思春期・受験期の子どもを抱え、親世代の介護に関わる方も多い ◇更年期症状として体調不良や情緒不安定等の症状が起きやすい |
生活背景 (人生の節目) |
昇進、転職、異動、退職、子供の受験、介護 |
抱えがちな健康課題 | ・筋力や体力の低下がみられる ・代謝が落ちて痩せにくい ・⽣活環境の変化や更年期等による体調不良を感じやすい |
健康づくりのワンポイントアドバイス5選
①こまめに体重をはかる
体重は身近な健康状態のバロメーターです。増えすぎたり減りすぎたりすると、病気のリスクが高まりますので、自分の体重を把握して適正体重を維持していきましょう。
【適性体重】身長(m)×身長(m)×22
②食事のバランスを整える
生活習慣病の予防・改善には「バランスの良い食事」をとることが大切です。ご飯や麺類などの主食に偏らないよう、たんぱく源(肉・魚・大豆製品・卵)や野菜・海藻類を意識してとっていきましょう。
③減塩する
加齢により血圧は上がりやすくなります。そのため日頃から薄味を意識することで早めに予防を。
【1日の目標量】成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満
④今より+10分多く体を動かす
死亡リスクを2.8%、生活習慣病発症を3.6%、がん発症を3.6%低下させる効果が期待できます。通勤時や家事、育児等で意識して体を動かすこともおすすめです。
⑤健診を定期的に受ける
身体的・社会的にも大きな変化を迎える時期のため、定期的に自分の体を状態を確認することが大切です。もし、何らかの指摘があった場合には怖がらずに精密検査を受けましょう。