9月 スモールチェンジ

忙しい方必見!健康習慣を継続する秘訣

これまで保健指導に携わってきて、「健康のために何かしなければ、と頭ではわかっていても、忙しくてなかなか習慣を変えられない」とお悩みの方を多く見てきました。

急にがっつり運動しようとしたり、ヘルシーなものしか食べない!と意気込んでも、長年の習慣を変えるのはたやすいことではありません。

健康づくりを実行に移し、長く続けていくためには、ご自身にとって負担にならない、ハードルが低いと思える健康行動をから始めること(スモールチェンジ)がおすすめです。

今回はこのスモールチェンジの方法と実行・継続のコツをご紹介します。

効果的なスモールチェンジを取り入れよう!

一大決心を必要としない小さな健康行動であれば、取り組みやすく続けやすいので、「できる」という自信を与えてくれます。 小さな行動でも、いくつかの行動を組み合わせることで、減量や血液データの改善など大きな効果が期待できますよ。

具体的なスモールチェンジの例

【食事】
・野菜から先に食べる
・買いすぎないように事前に買う物をメモしておく
・ご飯のお茶碗を小さくする

【運動】
・歩きやすい靴を履いて大股で歩く
・エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使う
・隙間時間にかかと上げやストレッチをする

【嗜好品】
・お菓子をナッツや低カロリーなものに変える
・お酒を今より1杯減らす、薄めに作る
・飲み物を無糖にする

ご自身の生活を振り返ってみて、「これならできそう」「ここなら変えられそう」を見つけてみませんか?

実行・継続のコツ3選

日常生活の中で確実にできそうなことが決まったら、長く継続できるように工夫していきましょう。

①タイミング・量・質・頻度を考える

例えば、歩く量を増やすという計画を立てた場合、「通勤時に」「一駅」「速足で歩く」「週 3 日」というように具体的に決めておくと続けやすいです。

②趣味や楽しみに結びつける

趣味のゴルフでカートを使わず歩く、子供と一緒に体を動かす、体重が1㎏減ったらご褒美に欲しいものを買うなど、楽しみながらできる工夫を。家族や友人と一緒に取り組むのもいいですね。

③継続的に行えるかチェックする

天気が悪い、疲れている、時間がない時でも行動できることを決めておきましょう。できた日はカレンダーなどに記録しておくと、進捗が確認できるだけでなく、達成感も味わえますよ。余裕が出てきたら新しい行動を追加していきましょう!

健康づくりを実行に移し、長く続けていくためには、ご自身にとって負担にならない、ハードルが低いと思える健康行動を積み重ねることがおすすめです。

※※参考文献等
・スモールチェンジ健康づくりは、早稲田大学応用健康科学研究室が提唱している活動です。
・全国健康保険協会 「スモールチェンジ活動で健康に」
・地域住民の身体活動・運動実施を支援するヘルス・コミュニケーション介入の効果検証
ースモールチェンジ方略を用いた検討ー早稲田大学人間科学学術院 竹中 晃二
ときがわ町保健センター 加藤 光典 吉澤 真理子


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