夏バテ予防で快適なサマーライフを!
「食欲がない」「体がだるい」「やる気が出ない」などの夏バテを予防する対策として、何か気を付けていることはありますか?
HSCの特定保健指導参加者からは、「体力を落とさないようにしっかり食べている」「夏バテしたくないから、ダイエットは一旦お休み!」というような声をいただくことがあります。
でも実はこれ、対策としては少し心配です。あなたの場合はいかがでしょう。
今回は“太らずバテない”体に優しい夏バテ防止の食事術をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
食事は「たくさん」よりも「何を」食べるかが重要!
夏だからといって1日に必要なカロリーは変わりません。
そのため、体力をつけようとたくさん食べすぎると、胃腸などの内臓に負担がかかり、免疫力が落ちたり疲れやすくなってしまうことも。かえって体調を崩すことにつながってしまっては本末転倒ですよね。
夏バテ予防に大切なのは、「量」ではなく「何を」食べるかです。汗をかいたり、暑さで体力を奪われる分、不足しがちなビタミンやたんぱく質などを多く含む食べ物を意識してとっていきましょう。
※現場職や農作業などでいつもより運動量が増える場合は、消費エネルギーに見合った食事量を心がけましょう。体重が増えない・減り過ぎないことを目安に、食事量をコントロールするのも良いですよ。
夏に積極的にとりたい食べ物はコレ!
疲労回復に効果的な食材:豚肉・レバー・うなぎ・豆類
おすすめの理由は?⇒疲労回復を助ける「ビタミンB1」が多く含まれているから! 寝苦しさからくる睡眠不足や室内外の温度差が自律神経に影響します。自律神経が乱れると、疲労感やだるさなどの不調に…。疲労回復の栄養素をとって体を元気にしましょう。 |
ビタミン B1 は加熱に弱く、加熱によって1/3~半分ほど失われてしまいますが、
香味成分のアリシンを含むネギなどと一緒に調理することで、ビタミン B1 の吸収率が上がり、効果を持続させてくれますよ。
免疫力UPに効果的な食材:夏野菜(ピーマン、トマト、ゴーヤなど)
おすすめの理由は?⇒免疫力高める働きのある「ビタミンC」が含まれているから! ビタミンCは暑さや紫外線などで消費しやすいので、夏に不足しがちな栄養素です。 ピーマンやトマトなど夏野菜を使って、美味しくビタミン補給を!免疫力が高まると、夏バテ予防にもつながります。 |
スタミナがつく食材:肉類・魚類・卵・大豆製品など
おすすめの理由は?⇒体力やスタミナをつける「たんぱく質」が含まれているから! 暑さで食欲が落ちたり、冷やし中華やそうめんなどの炭水化物に偏った食事になっていませんか? 夏は特にたんぱく質を消耗しやすいので、できるだけ定食スタイルでたんぱく質摂取を心がけましょう。 |
暑い日は冷たい飲み物や食べ物を選びがちですが、胃腸を弱めてしまい、体力ダウンにつながります。夏こそ、温かい食事をとり、常温や温かい飲み物も飲むようにして、胃腸を守ってくださいね。
高温多湿の日本の夏を避けて通ることはできません。夏バテ予防の食事を取り入れて、夏を楽しみましょう!
夏バテ予防に大切なのは、食事の「量」より「質」を重視すること。夏の暑さで失われがちな栄養素を補うことをイメージして食事を選びましょう。
参考文献
厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015年版)』
厚生労働省『e-ヘルスネット「健康用語辞典」』