緒方編集_2025年【新規コンテンツ】甘いものが欲しくなるのは”意志の弱さ”じゃない?!

「甘いものが無性に欲しくなるのはなぜ?」

実はコレ、誰にでも起こる”自然な反応”なんです。

主な原因は、下記の4つ。

甘いものが欲しくなる主な原因

 

① 血糖値の急上昇と急降下
食後に血糖値が急激に上がると、大量に分泌されたインスリンによって血糖値が急降下します。からだはそれを「危険な低血糖」と勘違いし、“糖分摂取”を要求してきます。

 

② “食後=甘いもの”の習慣づけ
「食後のデザート」が習慣化していると、脳がルーティンとして促してきます。実際のところ「お腹は空いていないけれど、なんとなく食べたくなる」というケースがほとんどです。

 

③外的な刺激
食べ物が目に入ると、『視覚的刺激』が「早く食べなさい」という信号を脳に伝えるため、空腹でなくても目の前にあるものを食べてしまうそうです。

 

④ ストレスによるセロトニン不足
ストレスが多いと幸せホルモン「セロトニン」が不足するため、手っ取り早く幸福感を得るためにからだが“糖”を欲するようになります。甘いもので一時的に気分が和らぐのはこのためです。

 

すぐに試せる「甘いもの欲のコントロール」に役立つ5つの工夫

 

①“血糖値が上がりにくい食事構成”に変える
▶ 甘いものを食べたい欲を抑えられる
・「ごはんだけ先に」ではなく、「野菜→たんぱく質→ごはん」の順で食べる
・「おにぎり+うどん」など糖質に偏った食事ではなく、「わかめうどん+ゆで卵」など食物繊維やたんぱく質がとれるメニューを選ぶ

 

②歯みがきで“食後の甘いものスイッチ”を切る
▶ 手軽で即効性あり
甘いもの欲は「食後の名残」に近いので、食事を終えたら速やかに歯を磨いて「食事終了!」を脳に認識させる

 

③お菓子は見えないところに保管する
▶ついつい食べがなくなる
お菓子は「引き出し・戸棚」など見えないところにしまう
(できれば買い置きをしないようにする)

 

④栄養価が高いものにする
▶ 血糖変動への影響が小さく栄養価が高いものがおすすめ
・高カカオチョコ(70%以上):カカオマスポリフェノール
・ナッツ:ビタミンE
・無糖ヨーグルト(甘さが欲しい時はちみつをプラス):たんぱく質、カルシウム
・干し芋:食物繊維、ビタミンC
など

・カカオマスポリフェノール、ビタミンC・Eは、からだが錆びる(酸化)のを防ぎ、動脈硬化の予防にも役立つ
・カルシウムには気持ちを落ち着かせる効果がある
・たんぱく質は消化や代謝を助ける「酵素」の材料になる

 

⑤甘いものは15時頃に楽しむ
21時以降は、脂肪を溜めこむたんぱく質「BMAL1」の分泌量が昼間に比べて最大20倍になるので要注意

 

どうしても食べたい時は、数秒間自分に問いかけてみる

この数秒の自問によって、“なんとなくの行動”を、“自分で選ぶ行動”に変えることができます。

「今ほんとにお腹が空いている?」「なんとなく食べたくなっただけだから、水でも飲んで気分を紛らせよう」

「これ食べたら、ちょっと後悔しない?」「でも、やっぱり今はお腹が空いていて食べたいから、今日のウォーキングは30分増やして頑張ろう」

 

 まとめ:「甘いもの欲=意志が弱い」じゃない!

甘いものを食べたくなるのは「意志の問題」ではなく、からだや脳から送られる大切なサインです。

無理にガマンすることよりも、うまく付き合う方法を知ることが大切です。

そうすれば、心にもからだにも嬉しい変化が起き始めますよ。



※このコラムの内容は、掲載日時点での情報を参考としております。掲載時から情報が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。

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